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2012年4月22日 (日)

日本はICT教育 韓国はスマート教育

昨日2012/4/21に株式会社内田洋行 新川オフィス(ユビキタス協創広場CANVAS)で行われたJSET 産学協同セミナー『産学で議論 教育工学の視点からの未来の学校(教室)~明日の教育現場でのICT利活用を考える韓国から学び日本を考える~』に参加した。JSETの会員でもないし、場違いかもと思いながら、韓国の教育のことが知れる機会なので参加した。80名ほどの参加で、企業関係が50名ほどだそうだ。

プログラムは
日本教育工学会理事の大久保 昇氏のあいさつから始まり、
コンジュ大学のキム ジュンテ氏による「韓国でのデジタル教科書・デジタル教材の状況」、
内田洋行総合研究所の方から「韓国未来学校」の視察報告、
富山大学教授山西 潤一氏による「韓国のスマート教育戦略と日本の教育情報化ビジョン」、
最後にパネルディスカッションでした。

日本では2011/4/28に「教育の情報化ビジョン」が文部科学省から発表された。韓国では2011/6/29に「スマート教育推進戦略」が韓国政府から発表された。ビジョンと戦略では明らかに違う。日本が韓国に追いつくのは難しいのかもと思えた。

キム氏の「韓国でのデジタル教科書・デジタル教材の状況」は衝撃的なものだった。デジタル教科書や教材を2007年から実用化しているので毎年改良をし、インターフェースを統一して、FLASHを使わずHTML5形式でのデジタル教科書や教材もはじめられていそうである。Android端末でのデジタル教材の実演もあり、刺激的だった。
韓国での未来学校は、今年3月にできたばかりで施設だけの紹介であったが、予算などの関係から日本ではこんな学校を作れないだろうと思えてしまった。
山西氏の発表の中で管理職の能力と生徒の成績に関連があると話されていたのは興味深かった。

パネルディスカッションを聞きながら、日本と韓国の違いはなんだろうと考えていた。
教員の研修制度が違う。韓国には大統領がいる。国策か方針なのかバックアップ体制が違う。
でも私が思う韓国と日本の違いは次の2点。
1つめは、韓国は今後まだ人口が増えるが、日本は人口減少でかつ少子超高齢化社会。
そして2つ目は、韓国は1997年の経済危機を経験しそれを乗り越え、経済発展をしている最中。日本は、かつての栄光の余韻を引きずり方向転換ができずにすでに何周か遅れになってしまっていること。
簡単に言うと微分すると、韓国はプラス、日本はマイナス。
しかも日本は大震災と原発問題などが起きたばかり。

日本もスマートな国を目指し早く方向転換をしてもらえればと思った。その前に、まず自分からスマートにならなければ。

昨日も寒かったなあ。

参考サイト
JSETと内田洋行、未来の教育ICTを考える産学協同セミナー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120326-00000036-rbb-sci
【韓国教育IT事情-7】スマート教育戦略発表…デジタル教科書2.0でスマートな教育環境目指す
http://resemom.jp/article/2011/08/17/3799.html
「教育の情報化ビジョン」の公表について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305484.htm
韓国人口が5年で110万人増加、政府予想を上回る
http://www.wowkorea.jp/news/korea/2010/0405/10069289.html

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