「デザイン型人材」育成のための情報教育とプログラミング教育
今日筑波大学文京キャンパスで行われたデジ教研 Open meeting 07 in Tokyo 2012/3/25-「デザイン型人材」育成のための情報教育とプログラミング教育-に参加した。
主催はみんなのデジタル教科書教育研究会。
プログラムは次のとおりでした。
開会(挨拶・諸連絡)の後、
さいたま市立西浦和小学校6年生らによる「日本初のICT/プログラミングスクールTENTOの1年」。
TENTO代表者の草野 進一氏のプレゼンの中で世界株式時価総額ランキングが紹介された。50位の中に日本の企業がn社しかないことと、世界にはIT企業がたくさん育っているが日本では育っていないことに気づかされる。
小学生のプレゼンを見れたのはとても良かった。落ち着いてライブコーディングもこなしているところがすごかった。一緒に勉強できる友達と環境があることがすばらしいと感じた。義務教育からプログラミングを友達と学べる環境が普通にあることが、当たり前になればいいのにと感じた。東芝科学館で行われている宮坂先生のデジタルクリエータ教室を思い出した。
次に筑波大学久野 靖先生による「情報教育とプログラミング体験の必要性」。
久野先生の話はもっともだとお思いながら聞いていた。ビスケット・アルゴロジック・Scratch・ドリトルが紹介された。久野先生のライブコーディングを見れたのも貴重だった。
プログラミング学習が大切にされていないのでなくて、論理的思考力を育てることを日本の教育はおろそかにしていることが問題点で、この問題点に気づいている関係者が少ないことが大きな問題かもしれないと感じた。
休憩をはさんで、マルチメディア・プロデューサー高木 利弘氏による「スティーブ・ジョブズの教育論」。
スティーブ・ジョブズについての講演を高木 利弘氏から聞けたことはとても貴重であり刺激的であった。スティーブ・ジョブズの偉大さを実感した。スティーブ・ジョブズがいなかったら今の世の中はどうなっていたのだろうか。
最後にみんなのデジタル教科書教育研究会 発起人片山 敏郎氏による「『授業・校務支援デバイス』をもつ教員の未来像」。
小学校の現場からの話が聞けてよかった。DITTのサイト中でも紹介されているシーモア・パパート氏の言葉を思い出した。
19世紀の外科医が現在の手術室にやって来ても何一つ仕事ができないだろう。だが、19世紀の教師がやって来たら、きっと何とかやっていけるだろう。教授法はこの150年で変化していないからだ。
この会場には100人近くの人がいたが、日本中に日本の情報教育を心配している方はどのくらいいるのだろうか。情報社会において情報教育が義務教育にしっかり位置づけられていないのはやはりまずいのではないか。
今から5年近く前の2007年11月26日に行われたITEIでの中学1年生のプレゼンを思い出した。ITEIのサイトの中から次の1文を紹介します。
振り返ってみると、アメリカで受けた教育は、“すべてが「情報教育」だった”というのが僕の結論です。
今日デジ教研 Open meeting 07 in Tokyoに参加できてとても良かった。
会の関係者の方々に感謝申し上げます。
参考サイト
デジ教研 Open meeting 07 in Tokyo
http://atnd.org/events/24319
TENTO | 子ども向けIT/プログラミングスクール
http://www.tento-net.com/
世界株式時価総額ランキング
http://www.180.co.jp/world_etf_adr/adr/ranking.htm
デジタルクリエイター教室/個別イベント案内|社会科見学・実験教室・産業観光|東芝科学館
http://kagakukan.toshiba.co.jp/taiken/event/digicre/event120414_a_j.html
Steve Jobs: Technology & Liberal Arts
http://www.youtube.com/watch?v=KlI1MR-qNt8&noredirect=1
第6回 IT-EIフォーラム |僕がアメリカで学んだ情報処理の基礎
http://www.it-ei.net/forum/itei2007/itei2007_summary3_1.html
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