反応分散方程式
昨日のブログで生物について触れたので、今回も引き続き生物に関連したネタを残しておきたい。
前回のサイエンスゼロで、シリーズ 細胞の世界第1回目で「体が作る不思議な“波”~」を興味深く見た。
なぜかというと、計算機科学の父としていわれてるアラン・チューリング氏の名前が出てきたからです。
アラン・チューリング氏は、生物の縞模様のでき方について、
2つの物質が、ある条件のもとで
反応しあいながら広がるとき
そこに物質の濃淡の波ができ
その波が生物の形や模様を作り出す
と述べていることが、番組内で紹介されました。
アラン・チューリング氏は、2種類の分子(因子)が互いに反応しながら、拡散によってさまざまな縞模様ができることを、数学を使ってあらわし、この理論の中核をなすのが「反応分散方程式」であるそうである。
大阪大学大学院の近藤滋教授の研究で、実際の魚の縞模様のできる様子から理論を基にシミュレーションソフトを作成し、シミュレーションした結果と、ほぼ一致したことがわかったということである。
近藤滋教授は本来別の研究をしていたということで、自費で研究を始めたというからすばらしい。
「波」のような構造が生まれ、その結果、模様ができるという。しま模様から斑点、ヒョウ柄、あみ目模様まで、動物のもつすべての模様が、この「波」によって描かれることもわかってきた。つまり「波」が、動物の模様を決めるメカニズムそのものだったのだ。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp344.htmlより引用
脳のあの形も波によって描かれたものなのだろうか。
近藤滋教授が番組内で話していた、「遺伝子は反応のパラメータを決める」という言葉も場が印象に残りました。
近藤滋教授の研究室のサイトから、シミュレーションソフトがダウンロードできることはうれしいです。ソフトはとても軽いことに驚きました。
参考サイト
サイエンスZERO|これまでの放送
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp344.html
kondo labo
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/
アラン・チューリング - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/アラン・チューリング
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