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2010年10月11日 (月)

企業が求めるスキルと、大学が育成するスキルに「ズレ」

@ITで気になる記事を見つけたので、このブログに残しておきます。
タイトルは、
【産学連携】IPA理事 インタビュー
「入社してから育成」では遅い? 「学生のうちに開発経験」させて若手育成
です。
この記事の見出しは、

  • 企業が求めるスキルと、大学が育成するスキルに「ズレ」がある
  • 「このままでは日本のエンジニアは国際競争を生き抜けない」
  • 「PBL」を大学の授業で取り入れる
  • 就職活動でアピールできるような「インターンシップ」制度
  • これからのIT業界で必要なのは「自ら勉強し続けられる」人だ

です。

最初の見出しの記事の中から。

IPAが発行する『IT人材白書2010』によれば、「今後重要となるスキル」として認識しているものに、企業側と教育機関側で大きな違いがあることが認められた。
http://www.atmarkit.co.jp/news/201010/08/sangaku.htmlより引用

企業と大学で大きな差(約20%以上)があるもので、
技術面で企業が少なく大学が大きな求めているものは、
「プログラミングスキル」と「高度な技術力の基礎となる情報系の基礎理論・体系的な知識」、
逆に技術面で企業が大きく大学が少なく求めているものは、
「アプリケーション共通基礎に関する技術力」、
技術面以外で企業が少なく大学が大きな求めているものは、
「プレゼンテーション能力」と「語学力」、
逆に技術面で企業が大きく大学が少なく求めているものは、
「顧客業務や業務分析に関する知識・スキル」、「コンサルティング能力」、「プロジェクトマネージメント能力」、
であることがわかる。

 また、IT企業は、情報系学生に「情報系分野の基礎理論と基礎知識の習得」を求めるとともに、「チームによるシステム開発経験」があってほしいと考えている。プログラミングスキルや基礎理論に関する教育は、教育機関側は対応しているが、「チームによる開発」については、ほとんどカリキュラムに取り入れられていないのが現状だ。
http://www.atmarkit.co.jp/news/201010/08/sangaku.htmlより引用

3つ目の見出しに出てくる「PBL(Project Based Learning)」についてはこのごろよく耳にする言葉である。

認識の差があるのは、企業と大学では目的が違うのだから当たり前かもしれないが、企業が何を求めているのかを知ることができる記事であり、IPAが発行する「IT人材白書2010」を読めば詳しいこともわかるであろう。
技術面以外の「顧客業務や業務分析に関する知識・スキル」、「コンサルティング能力」、「プロジェクトマネージメント能力」を実践経験がないに等しい大学生に求めるのは酷なような気がする。プロジェクトマネージメントも最近話題の言葉であり、プロジェクトマネージメントを学べる大学も存在しているが、卒業生が出るのはもう少し先であろう。
企業によって求める人材は企業間で同じではないと思うので、企業が求める人材を企業で育てるゆとりがなくなったことも意味している現れように思う。

「IT人材白書2010」の関連記事
http://www.ipa.go.jp/about/press/20100407.html
「IT人材白書2010」の関連資料
http://www.ipa.go.jp/about/press/pdf/100407press.pdf
http://www.ipa.go.jp/about/press/pdf/100407press_2.pdf

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