情報の欠落
以前から気になっていることがある。
それは
「教科「情報」はパソコンのスキルを教える教科ではない」
という言葉である。
この言葉は良く聞くが、私は違うのではないかと思っている。
正確には、
「教科「情報」はパソコンのスキルだけを教える教科ではない」
だと思う。
情報の授業をしたくてもまともなパソコンのスキルが無いから、
その先に進めないのではないかと思っている。
教科「情報」の目的に、
現教育課程では、
情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
新教育課程では、
情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
とあり、
最初の句読点以降の指導が十分にできていないのではないかと思う。
私もその一人である。
どうしてこのようなことが起きるかは、
中学校までにどこまでのスキルを身に付けるのかが不明であり、
何よりも情報が2単位しかないことが大きいのではないかと思う。
中学校までに教えるスキル内容の明示と
教科「情報」の増単位が必要だと思う。
基本的な操作の習得では漠然としすぎているし、
2単位では教科「情報」の内容を指導できない。
ぜひ教育課程の途中でも対応できるならしてほしい。
あと13年も待っていたらと思うととても心配である。
なぜこれをブログに残そうかと思ったのかというと、
おとといの永井先生の話を聞いて、
この部分が落ちているのではないかと思ったからである。
永井先生の話の中で、
情報Aがなくなったから情報活用の実践力は教えなくても良いと
勘違いしている方がいると嘆いていた。悲しい事実のようです。
教科「情報」の内容をしっかり教えようと思うと、
私は8単位は必要ではないかと思っている。
« 情報教育部会で発表 | トップページ | ジョブズ氏のプレゼンの秘密 »
「教科情報」カテゴリの記事
- MARSHMALLOW CHALLENGE(2012.10.23)
- スクイークEtoys第7回(2012.10.15)
- スクイークEtoys第6回(2012.10.12)
- スクイークEtoys第1回(2012.09.10)
- スクイークEtoys第2回(2012.09.24)
「情報教育」カテゴリの記事
- スクイークEtoys第8回(2012.10.27)
- 第5回全国高等学校情報教育研究会(千葉大会)2日目(2012.08.11)
- 第5回全国高等学校情報教育研究会(千葉大会)初日(2012.08.10)
- 30チームでのおもしろ村(2012.08.07)
- ICTE 情報教育セミナー みなとみらい2012(2012.07.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント